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山梨県甲州市塩山のパーソナルジム&スタジオ ラクエル

Vol.4食事における1割の努力

食べるときも1割の努力を

皆さま、こんにちは。
鶴田です。

第4回のダイエットコラムは、「食事における1割の努力」についてです。

ダイエットをする際の、食事における努力とは何だと思いますか?

食べる量を減らすこと?

半分正解です。

ただし、
これまでお伝えしてきたように、ただ我慢をして減らすのは不正解。
良い習慣を取り入れることで、結果的に食べる量が減っていくというのが正解です。

今回は食べ過ぎを防ぐために効果的な、食事における2つの努力についてお伝えしていきます。

「ダイエットの渇き」を癒すものは…

私たちの周囲は様々な食べ物で溢れています。
有難いことに、毎日の生活を送る中で食に困ることはほとんどありません。現代はまさに飽食の時代です。

そんな時代に、私たちに一番不足しがちな食べ物とは何でしょうか?

それは、野菜です。

厚生労働省の統計では、1日350g以上野菜を摂取している人は全体の28.2%で、野菜の摂取量が少ない都道府県ほど肥満率が高いそうです。

野菜が不足すると、摂取したカロリーをスムーズに分解・燃焼できなくなるので、余ったカロリーが体脂肪として蓄積しやすくなります。

さらに、野菜が持っている

  • 疲労の蓄積の予防
  • 腸内環境の正常化
  • 免疫力の向上
  • ストレスへの抵抗性を高める

といった作用も損なわれ、太りやすい体質になっていきます。

ともすれば、食事の脇役にされがちな野菜ですが、ダイエットにおいては成功/失敗に直結するような大切な働きを担っているのです。

さらに、
野菜不足は別の意味でもダイエットにとって重い足かせになります。

例えば、真夏の暑い日。
あなたは汗を掻いて、喉がカラカラに渇いているとします。

そんな時、甘~いお菓子やケーキを食べたら、喉の渇きは癒えるでしょうか?

もちろん答えはNOです。

喉が渇いている時は、枯渇している水分を補給したときに初めて「満足できた」と感じることができます。

これと同じことが野菜についても言えます。

私たちが日々忙しく過ごす中で、最も枯渇し体が欲しているのは、疲れを緩和したり体調を整えるための栄養素。
つまり、野菜に含まれるビタミン・ミネラル・食物繊維です。

そのような状況のときに、野菜が不足した食事を摂っても、脳は「満足した」と感じることができません。

そして、必要な栄養素が補給できるまで「まだ足りない」という信号を発し続けてしまいます。

これが、不必要に食べ過ぎたり、食事からそれほど時間が経っていないのに「まだ何か食べたい」と感じてしまう理由のひとつです。

「食べることをずっと我慢している気がするけれど痩せない…」
そう感じている方は野菜不足(もしくはたんぱく質などの他の栄養素の不足)が原因になっている可能性もあるので、ご自身の食を客観的に観察してみて下さい。

(たんぱく質が不足している場合も同様のことが言えます)

第2回のコラムで、自炊生活をマスターしたKさんの事例を紹介させて頂いたように、野菜を摂る習慣も9割ルーティンで身に付けることができます。

また、以下のブログには

  • 野菜の必要量
  • 摂るべきバランス
  • 手間なく野菜を食べる方法

も載せていますので、参考にしてみてください。

ダイエットコラム解説版④-1 野菜はダイエットの最強助っ人!

時々、ダイエット情報の中で「しっかり食べると痩せることができる」という言葉を目にすることがあると思いますが、それには今回お伝えしたような意味合いがあります。

野菜をはじめ、必要な栄養素をしっかり摂ることで、食の満足度を高めながら痩せる状況を作っていくことができるのです。

映画は早送りで見ても満足できない

食事における1割の努力、2つ目のポイントは『ゆっくり食べること』です。

私たちが小さい頃に、当たり前のように言われてきたことですが、これができないためにダイエットが上手くいかないという例も実は多く見受けられます。

ところで、
前回のコラムで、ストレスについて解説する中で「食事は最大の娯楽」とお伝え致しました。

私たちが娯楽を楽しむとき

  • 映画を見るときも
  • 本を読むときも
  • ショッピングをするときも
  • 登山をするときも

決して急ぐことはせず、ゆっくりとその時間を味わいます。

楽しみにしていた映画が、早送りで上映されていたとしたら…

何を話しているか、どんな表情をしているのか、どんなストーリーなのかが分からず、充分に楽しむことはできません。

食事もこれと一緒で、急いで食べると、味も香りも食感も見た目の良さも、充分に味わえず満足度は下がってしまいます。

本来はそれで十分な量だったとしても、気持ち的には「満足できた」と思えず、「もう少し食べたい」という不要な欲求が芽生えてしまいます。

私の知る限りでは、ダイエットに悩む多くの方がこの状況に陥ってしまっています。

朝昼晩の3回の食事と(できれば1回の)間食は、せわしない生活の中で数時間おきに訪れるせっかくの癒しの時間です。

ゆっくり食べて充分その時間を味わいましょう。きっとこれまでより少ない量で満足でき、無駄なカロリー摂取を防ぐことにもつながります。

ゆっくり食べるために便利なのは、メトロノームを鳴らしながら食べる方法です。

ちょっと風変わりに思えるかもしれませんが、即効性が高く、これを行っただけで夕食の量が半分になった方もいらっしゃいます。
以下のブログを参考に、騙されたと思って一度試してみてください。

ダイエットコラム解説版④-2 ゆっくり食べてカロリーオフ!


今回ご紹介した、食における2つの努力は、これだけでもダイエットにとって強力な武器になります。

ダイエットをする際に食事面で抑えるべき習慣は

  • 野菜・たんぱく質・炭水化物のバランスと量
  • 間食の量と回数
  • 1日の中の時間配分

この3つです。

それに加えてゆっくり食べることができれば、食習慣はほぼ満点と言えます。

意外と簡単だと思いませんか?
何事も難しく考えるより、シンプルにまずは行動してみることです。

そうすることで、過去の経験から作られた「ダイエットは大変」という固定観念に、小さな波風を立てることができます。

今すぐ、小さな方向転換をしましょう。
半年後、1年後にはこれまでとは違う、新しい価値観を持ったご自分になれているはずです。