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山梨県甲州市塩山のパーソナルジム&スタジオ ラクエル

Vol.5受信者としてのコミュニケーション術

コミュニケーションという潤滑剤

皆さま、こんにちは。
鶴田です。

第5回のダイエットコラムは、ダイエットの悩みを解決する上での考え方についてお伝えします。

NEXT誌では、「受信者としてのコミュニケーション術」として、クライアントの悩みを解決する糸口を見つけるために、トレーナーが身につけるべきコミュニケーションスキルについて解説をしました。

ダイエットは、その方の性格やライフスタイル、人間関係、周りで起こる出来事など、ありとあらゆるものから影響を受けています。

また、これまでの紹介してきたように、痩せるための習慣はどれも日常の中にありふれたものではありますが、何をどのタイミングで行うかは人千差万別です。

そのため、我々トレーナーがダイエット指導をするときは、知識を提供することと同じ、もしくはそれ以上にクライアントの状況を深く掘り下げて知ろうとする姿勢とスキルが重要になります。

(皆さまがダイエットに取り組む際も、ご自身の現状をいかに客観的に、深く把握できるかが大切です。)

NEXT誌の中で引用させて頂いた著名なインタビュアーの方は

  • 相手に9割話してもらうように意識すると、(こちらは話していないのに)「お話が上手ですね」と言ってもらえる
  • 成果の根本にあるのは、こちらが相手にどれだけ興味を持ち尊重できるかにかかっている

とおっしゃっています。

相手(もしくは自分自身)を尊重し深く知ることが、様々な物事の成果につながっているのです。

そんなコミュニケーションスタンスが、トレーニングジムをはじめ、社会の様々な場面で生まれるようになると、日常がより心地の良いものになりそうですね。

悩みを解くカギはここにある!

先ほども触れたように、ダイエットをする際のお一人お一人の状況や考え方は千差万別です。

ですが、これまでたくさんの方と接してきた中で思うのは、悩みを解決する「カギ」は皆さま共通したところにある、ということです。

ラクエルに通ってくださっているMさんは、1年かけて体重を22.5kg落としました。

1年前の写真をご覧になって、「こんな自分もいたんだなと、他人のことのように思える。」とおっしゃる程、別人のように体が変わりました。

そんなMさんですが、上の体重のグラフをご覧いただくと分かるのですが、始めの3ヶ月は体重も体脂肪率も横ばいの状態で停滞していました。

トレーニングを始めて、睡眠の質や便通が良くなり、体調は一気に良くなったと感じていましたが、「なぜか体重が落ちないんですよね…」とその当時はおっしゃっていました。

ご自身としては、食事の栄養バランス・量・時間などは、トレーナーが伝えるとおりに気を付けているとのことでした。

それでは何故Mさんの体重は落ちなかったのでしょうか。
私たちは年を重ねるほど、過去の経験から多くを学び、物事を上手にこなせるようになり、自分なりのセオリーというものができていきます。
それは当然よいことではあるのですが、ひとつ間違えると「きっとこれは●●のはずだ」という自分のルールに則って物事を判断してしまうことにもつながりかねません。

Mさんも当初は「トレーニングを始めたから大丈夫」「野菜を以前より多く摂るようにしたから大丈夫」という理由で、食事のときに菓子パンを食べたり、スナック菓子を食べることも多かったそうで、これが体重の停滞の理由でした。

当然のことではありますが、私たち体は私たち自身が考えるルールではなく、元々体が持っている生理学的なルールに則って変化していきます。そこに私たちの意志が入り込む余地はありません。つまり痩せるためには、私たちの主観ではなく、体のセオリーに沿うように考え方を変化させていかなければならないのです。

そのことをお伝えした上で、Mさんには改めてゆっくり食べることや、野菜の量とたんぱく質の量を見直すこと、食事は菓子パンではなくお米や普通のパンを食べることなどを取り組んで頂きました。

その結果1年経った今、

  • 体重は86.8kg→64.3kgに
  • 体脂肪率は26.9%→11.4%になり

過去のご自身のことを「他人のことのように思う」と達観して見ることができるようになりました。

きっとこの1年でMさんの中には、ご自身の生活をより豊かにするための、新しい価値観がたくさん生まれたのではないでしょうか。

もしあなたが、体重が思うように減らないのであれば、ダイエットやご自身の体に対する自分ルール(現在の固定観念)の外に目を向けてみてください。

きっとそこに、ダイエットの悩みを解決するカギが置かれているはずです。

恋もダイエットも盲目?

ここまで、いくつかの事例を挙げながら、我慢をしないダイエットの手法をお伝えしてきました。
しかし、ダイエットに悩んでいる時というのは、現状の問題点や適切な解決策を客観的に見つけることはなかなか難しいものです。

第2回(自信の育て方)でご紹介したブログ記事にも書きましたが、行き詰っている時ほど派手なダイエット広告や情報に流されて失敗を重ねがちで、結果的に「ダイエットは大変、難しい」という感情に行き着いてしまいます。

私自身この仕事をする中で、これまで数えきれない程のダイエット商品やダイエットメソッドを見てきましたが、いまだに理想体重を無理なく維持できるダイエット手法が根づいていないのは、どれも見かけだけのものだからです。

そんな、誰かが仕掛けているダイエット迷宮には迷い込みたくないものです。

以前から、一部の栄養士さんやメンタルトレーナーさんは正しいダイエット指導を地道に行ってきました。そういう方たちは決して派手な広告としては世の中に出ませんが、そこに本当のダイエットがあります。

ダイエットをするなら、正しいダイエットの道を歩きましょう。

高い山の頂上に登るためには、ゆるやかな道を地道に歩き続けることです。途中でお弁当を食べたり写真を撮りながら、楽しんで進める道のりです。

近道に見える断崖絶壁を登ろうとすれば、何度も足を滑らせ跳ね返されて、やがて登ること自体を諦めてしまいます。

お金がすごく掛かる方法ではなく、我慢を強いられる方法でもなく、あなたの為になる習慣をひとつずつ増やしながらダイエットの過程を進んでください。

恋は盲目に突っ走っても良いかもしれません。でも、ダイエットはそれでは駄目です。

足元をよく見ながら、正しい道をゆっくり進んで、山頂にある絶景を目指しましょう!

☆悩みを深く掘り下げて理解することは、解決に向けた大きな一歩になります。
こちらのブログも併せて参考にどうぞ↓

ダイエットコラム解説版⑤ 悩みを手離すための第一歩