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【我慢ゼロの食事指導例】食べる量を”増やして”理想体重を維持できるようになりました。
皆さま、こんにちは。
ラクエルの鶴田です。
今日はラクエルで行っている食事指導の様子をご紹介したいと思います。
今回は、食べる量を増やしたことで我慢から解放されつつ、太らない体質も手に入れた方の例です。
「ダイエットするには我慢をしないといけない」
そんなイメージがすっかり世の中に定着してしまいましたが、本来、私たちの体は我慢をせずに、美味しいと感じるものを食べて、理想体重を維持できる性質を持っています。
にわかには信じ難いかもしれませんが、今回の事例をご覧いただくことで、これまでのダイエットや食事に対するイメージが少し変わるかもしれません。
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今回の対象者はこちらの方。
体脂肪率20%台で、女性としては理想的な数値を維持されています。
ところが、お話を伺ってみると、「太りやすい家系で、私以外の家族は皆ふくよかな体型をしている」とのことです。
そのため、食べる量をかなり抑えて、今の体重を維持しているとのことでした。
そして、いつも節制して小さな我慢が積み重なるせいか、時々カロリーの高い食事やお菓子を欲することがあるそうです。
ダイエットのゴールは、理想体重を維持し続けることですが、我慢と背中合わせのダイエットは気持ち的大変で、その反動で食べたくなる欲求が抑えられなくなることがしばしばあると思います。
「食べたい…」
「でも、我慢しなきゃ」
そんなダイエットの葛藤は、一見終わりが無いようにも感じてしまいますが、決してそんなことはありません。
ちゃんとした食事改善に取り組むことで、悩みに区切りをつけることができます。
開始当初の食事
この方は、食事指導を始めた時は以下のような食事を摂っていました。
朝食は
- ヨーグルト
- ささみ
お米などの炭水化物は無しで、かなり少量に抑えている印象です。
昼は
- そば
- 卵焼き
- ビール
昼食は通常の1人前というところです。
夜は
- 豚キムチ
- キャベツの千切り
- ミニトマト
朝食と同じく炭水化物は無しで、夕食も量を切り詰めています。
理想体重は維持できているものの、食べる量を抑えるためにかなり努力をしている様子が伺えます。
体重を維持できているのは何より嬉しいことですが、この食事量が続くといつかタガが外れて、食欲が爆発してしまいそうです。
改善ポイントは…
この食事に対して私が送ったコメントがこちら。
食事指導の前からの伏線もあるので、分かりにくいところもあるかと思いますが…
理想体重を維持するためには、単に食べる量を抑えるだけではなく
- 代謝を高める食材を摂ること
そして、
- 我慢やストレスを溜め込まないように、食事の満足度を高めること
も並行して取り組んでいく必要があります。
一言でいうと、満足度は高く維持して、なおかつ太らない食事。
これを目指していくと上手くいきます。
その後の変化は…
先ほどのコメントを読んだ上で、取り組んて頂いた食事がこちらです。
頑張って取り組んで頂いたようで、前日とは内容がガラッと変わりました。
- 朝食に果物が加わったこと
- 昼夜の野菜量が増えたこと
- 夜も炭水化物を適量摂ったこと
これによって1日の栄養価がグンと高まりました。
それに対する私のコメントがこちら。
進行状況に合わせて、なるべく簡単にできて、なおかつ成果につながる取り組みをお伝えします。
「あれは食べちゃだめ、これも食べちゃだめ」という食事指導では、その一瞬は体重が減りますが、5年、10年と続く価値観を育てることはできないので、結果としてリバウンドしダイエットの悩みを持ち続けることになってしまいます。
(ダイエットが苦しくなると、不要なダイエット商品に手を出してしまうなど、お金も無駄になって勿体ないです…)
何事もコツコツと基本を身に着けていくことが大事です。
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更に、その2日後の食事がこちら。
- 朝食はヨーグルト+フルーツを継続できています
- 昼夜も野菜とたんぱく質が揃っていて良いです
「間食にポテチとアイスを食べてしまった」とのことなので、その分、夜は炭水化物を避けたという状況のようです。
この日の食事に対する私のコメントがこちら。
ダイエットを進める上で、間食の問題は避けては通ることはできません。
コメントにも書いたように、日頃の炭水化物を減らし過ぎたり、間食を我慢し続けていると、必ずどこかで食べ過ぎが起こります。
炭水化物も間食も、私達が日々仕事や家事育児などを頑張る中で、脳と体をリフレッシュしてくれる大事なツールです。
世のダイエット情報は、見せ方が巧みで気づかないことも多いのですが、ほとんどが食事での炭水化物や間食を我慢によって減らすものです。
我慢、我慢、食べ過ぎ、我慢…
この方法では、いつまで経っても苦しいだけのダイエットになります。
そうではなく、炭水化物と間食は
- ご自分の理想体重を維持できる量
- もしくは理想体重に緩やかに近づいていく量
を安定して摂り続けていくという意識が、あなたをダイエットの苦しさから解放してくれます。
この方の完成形は…
その後も微調整を繰り返しながら栄養バランスと量を整えていき、スタートから10日経った食事がこちら。
- 朝食で炭水化物(パン)を摂ることが定着しました
ダイエットは「我慢をすればよい」というものではなく、安定した量を摂り続ける感覚を磨くことの方が大切です。
- 昼と夜は変わらず安定しています
鶏肉のソテーやグラタンなど、食べ応えがあって満足度の高い食事になっています。
- 間食はポテトチップス半袋
体重に影響が無く、なおかつ良いリフレッシュになる量が定まってきました。
1日トータルで見ても、なかなか食べ応えのある食になりました。
これに対する私のコメントがこちら。
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この方は、このような感じの食事のベースを作り、外食も楽しみながら体脂肪率20% 台をキープできるようになりました。
ご覧いただいたように、栄養バランスと量を適切に保つと、しっかり食べているのに痩せるという状況を作ることができます。
冒頭でもお伝えしたように、これが私たちの体が本来持っている自然な機能なのです。
これまで「ダイエット=我慢、食事制限」というイメージをお持ちだった方は、不思議に思うかも知れませんが、考えてみれば「理想体重を維持し続けること=同じ量の食事を摂り続けること」でもあるので、今回ご紹介したように
- 体に良くて
- 美味しくて
- 満足できる食事
を追求しなければ、ダイエットの成功はあり得ないと言って良いのではないでしょうか。
そこに向けて少しずつ試行錯誤していくことが、ダイエットのための正しい努力なのです。
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いかがでしたでしょうか。
私達にとって食事は、人生が続く限り寄り添い続ける相棒のようなものです。
食事の内容が良ければ、健康にもなるし体型もカッコよくなります。
良き相棒に育つかどうかはあなたの行動次第。
ちょっとした向上心を持ちながら、毎日の食事と向き合って下さい!