トレーニングの成果
- 機能改善
40代女性 胸トレの左右差を改善(ダンベルフライ)
皆さま、こんにちは。
今回は胸のトレーニングで左右の動きに差が出てしまう癖を改善した事例をご紹介します。
女性のダンベルフライの例になりますが、ベンチプレスなど他の胸種目にも共通する内容です。
片側だけ下がり過ぎてしまう
この方は、胸を開いてダンベルを下げていく局面で、左側だけ腕が深く落ち過ぎてしまいます。
一見すると大きく動けていて良いようにも見えますが、これは柔軟性の影響ではなく、下の写真の矢印のように肩が内側に捻じれてしまっているために起きています。
本来は胸を開く動作でダンベルを下ろすところを、肩関節だけで下ろしてしまっている状態です。
そのため胸の筋肉にテンションが掛からず、トレーニングの効果が薄くなっています。
胸のトレーニングでは、このように左右のバランスが崩れて力が出し切れないことが起こりがちなので、改善していけると良いです。
インナーマッスルのバランスを改善
この方に腕を伸ばす動作を行ってもらうと、下の写真のように左腕の方が短く、やや内側に寄っている状態でした。
この差を生んでいる肩甲骨周辺のインナーマッスルをストレッチでゆるめて、正しく動くようエクササイズをしていきました。
硬い筋肉や弱い筋肉があると、まっすぐ動かしているつもりでも動作がブレてしまったり、左右均等に動けない状況が起こります。
特にインナーマッスルは無意識で働くことが多いので、日常生活を送りながらアンバランスな癖が知らないうちについてしまうこともあります。
片側だけ肩コリが辛かったり、バッグがずり落ちてしまったり、姿勢に違和感があったり、
そんな日頃のモヤモヤした感覚も、原因となっている筋肉が分かれば変えていくことができます。
この方も、何度か処置を繰り返すことで肩甲骨がスムーズに動くようになって、下の写真のように動きの左右差が小さくなっていきました。
バランスの良いトレーニングは、均整の取れた体づくりに役立ちますし、胸のような大きな筋肉はしっかり鍛えれば体力や健康度の向上にも貢献します。
今回のフォーム改善の様子を動画にもまとめてみましたので、ぜひ併せてご覧ください。
バランスの良いトレーニングをして、機能的でキレイな体を作りましょう!