タップして閉じる
山梨県甲州市塩山のパーソナルジム&スタジオ ラクエル

公式ブログ

2024/05/21
  • トピックス
  • 鶴田学ブログ

悩みや苦しさと素直に向き合うのがダイエット

こんにちは、ラクエルの鶴田です。

今回はダイエットをスムーズに進める上で知っておきたい考え方についてお話したいと思います。

これまで多くの方のダイエットを見てきた経験から思うのは、細かな事情の違いはあるものの、太ってしまう原因は個々に持っている悩みや苦しさです。

皆さま、
「ストレスはそんなに感じていません」
「どちらかと言うとポジティブです」

と仰いますが、レッスンを進めていくと、段々とカロリー過多の裏にあるそれぞれの悩みや苦しさが見えてきます。

そして、その悩み・苦しさを素直に話すことができて、それが太ってしまう原因だと理解した人ほど早く痩せていきます。

トレーナーはそれらの根本を直すことはできませんが、矛先が「太る」という誤った方向へ向くのを変えることはできます。

誰しも前向きな自分でいたいと思うのは当然なのですが、殊ダイエットにおいてはその人のネガティブな部分が問題の根源なので、そこをうやむやにせず受け入れることがダイエットの第一歩です。

  • 色々なことに疲れているから太っている
  • 悩みやプレッシャーがあるから太っている

そのようにサラッと受け止めれば良いです。

気持ちを強く持つことではなく、「弱くていいじゃないか」の精神がダイエットには必要です。

悩みの幹を見れば解決できる

現代の知の巨人、玉川大学の田坂教授がこんなことを言っています。

  • 問題が解決できないのは、その問題が大きいからではなく、問題と正対できていない姿勢に原因がある

誰もが太りたいと思ったり、物を雑に食べたいと思っている訳ではないはずです。

でもそうせざるを得ないくらい大変だったり、そうするしか手段が無いから不必要にカロリーを摂って、気がつくと「仕方のないこと」→「それが当たり前」→「私にとって必要なこと」へと変わっていきます。

ですが、全ての原因は悩みや苦しさを紛らすためにやっていると気付くと、少し違った解決策が見えてきたり、体を大切にしなきゃいけないということを間接的に理解するようになります。

そして、いわゆる「体に良い生活習慣」がその方の価値観の中にスッと入っていくようになります。

その結果、人によって行動は様々ですが、

  • かっぱえびせんを1袋食べる必要はないことに気が付いた
  • お酒を3杯から2杯にした
  • 菓子パンではなく米を食べるようになった
  • 朝食を食べるようになった

といった小さな変化が生まれて、そこから体重が5kg、10kgと落ちていきます。

問題の幹を見ることで、最終的には皆さまが思っているより遥かに小さな努力レベルで体重が落ちるという事実を知ることができます。

ラクエルでのダイエット事例もそれを示しています。

キラキラダイエットはキラキラではない

世の中にはキラキラしたダイエット情報がたくさんあります。
でもそれらは全部、幹ではなく枝葉の先を代わる代わる紹介しているに過ぎません。

  • ●●を食べましょう
  • ●●運動だけで足が痩せます
  • ●●で食欲が抑えられます

スタイリッシュな方法で、楽チンに、華麗に。
そんな妄想に近いイメージと現実との壁に当たったことのある方は多いと思います。

その結果、「どうせ自分は…」「やっぱり自分は…」というネガティブな感情を重ねてしまうことがダイエットにおける一番の失敗です。

私も駆け出しのころは流行りのダイエットを知っておこうと思っていましたが、いつの頃からか全くネットのダイエット情報を調べなくなりました。

16時間断食ダイエットもGLP1ダイエットも会員さんから教えてもらって知りましたが、そんなあまたの『ナントカダイエット』が皆さまが問題の幹を見逃し続ける元凶を生んでいます。

いつかは健康上害のないダイエット薬ができると思っていますが、それでも「悩みや苦しさ→食べる」という構図を解消しないと、本当の満足は得られないと思っています。

立ちすくんでいる目の前の壁は意外と小さい

「全然大変じゃありませんでした」
「こんなものだったのか、と思いました」

ダイエットに成功した方達は口をそろえてそう言います。

ヒョイッと乗り越えられる小さな壁の前で立ちすくんで悩んでいる。
問題の幹から目を背けているとそんな風になってしまいます。

体重が増えて自分の体が嫌になるほど「食べることが好き」「炭水化物が好き」という人は本当は一人もいません。

色々なことに疲れているから食べ過ぎている。
悩みやプレッシャーがあるから食べ過ぎている。

そんな風に捉えられると、やるべき事がどんどん見えてダイエットの本当の楽しさが分かるようになっていきます。

● ○ ● ○

先日、NHKのインタビューで女子バスケエースの高田選手が、「何度も優勝を経験した高校時代を振り返って1番良かったと思う経験はなんですか?」と聞かれ、
『練習のレベルについていけず劣等感の中で失敗を繰り返したことです』と答えていました。

自分のダメな部分から目を背けないことが、何においても悩みから脱し成功する第一歩です。

ダイエットは自己実現のための丁度良い練習場のようなものです。
自分の弱い部分を見つめつつ、丁寧でポジティブな一歩を踏み出しましょう。