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反復横跳びビフォーアフター 高校生 2ヶ月半で46回から58回に!《動きが速くなるメカニズム》
こんにちは。
ラクエルの鶴田です。
今回はパーソナルトレーニングに通っている高校生が、反復横跳びでメキメキとスコアを伸ばしているので、その様子を紹介させて頂きます。
繰り返せば何でもできるようになる
高校生の彼は筋トレをメインに行いながら、毎回5分だけ使って反復横跳びのトレーニングと測定を行っています。
最初に測定した時の記録は46回、体力測定のスコア表では10点満点中5点。
そこから2か月半後に58回、スコアは8点まで伸びました。
スコア的にも平均値から優秀ゾーンへ、動画でも別人のような動きになっている様子が分かりますが、私たちは脳に新しい運動パターンを書き込むことで、こんな風に見違えるような動きができるようになります。
動作を反復するうちに脳と筋肉の伝達力が増して、スピードの出し方や無駄のないターンの仕方を体が覚えていくためです。
若いほど伸びしろは大きいですが、老衰するまでは年齢に関係なくどなたでも運動能力は伸びていきます。
眠っている自分の能力を開花させる作業はとても楽しいので、ぜひ多くの方にトライして頂きたいと思います。
彼自身も変化に驚きつつ、毎週意欲的に取り組んでいます。
伸びる要素はまだあるので、体力スコア10まで行けるのではないかと思っています。
ゆくゆくは私も追い越されてしまうかもしれません。
(密かに練習しておこう…)
作用反作用の法則で速くなる
反復横跳びを速くするためには、ニュートンの3つの運動法則のひとつ『作用反作用の法則』を上手に使う必要があります。
- 物体Aが物体Bを押すと(作用)、物体Aは押した強さと同じ力を物体Bから受ける(反作用)
というものです。
下の図は人が壁を押しているところですが、壁を押した力と同じ力で人は押し返されていることになります。
反復横跳びでは、床を蹴る『作用』の力が大きいほど、体を逆方向へ押し戻す『反作用』の力が大きくなり速いターンができるようになります。
そして、
- 重心のコントロールの仕方
- 地面反力の得かた
を習得することによって反作用の力を最大限に伸ばすことができます。
その様子も一部動画に載っていますので、ご覧になってみてください。
侮るなかれ反復横跳び
反復横跳びは素早く動く能力である敏捷性(びんしょうせい)を測定する種目で、学校で年に1回行う体力測定でもお馴染みです。
シンプルな種目のようで、
- サイドへのステップ
- ストップ
- 切り返し
この3つを高速で繰り返す動きは、脚力・バランス力・関節コーディネーション力・力発揮の調節・距離の調節・持久力など様々な体力要素を必要とします。
ですので、反復横跳びを速くすることは、そのままスポーツのパフォーマンスを向上させることにもつながります。
以前、YouTubeで格闘家の那須川天心選手が反復横跳びを行っている動画を見ましたが、ぶつけ本番で70回跳んでいたのは流石だと思いました。
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バスケ、ボクシング、サッカー、卓球、テニス、ハンドボール…
反復横跳びの能力をのばせばスポーツの様々な局面で有利に作用します。
もちろんスポーツを行っていない方にも、毎回記録をつけながら行うとモチベーションアップや良い目標設定にもなって、楽しく体力をつけるためにオススメです。
- 1メートル間隔に3本線を引いて、20秒で何回できるか?!
ちょっとしたスペースがあればできるので、ぜひチャレンジしてみてください!!