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スゴイ自分になれる習慣化の法則 ~毎日コンビニから自炊へ変わった秘訣~
こんにちは。
ラクエルの鶴田です。
皆さまは『習慣化の法則』をご存知でしょうか。
野球の大谷翔平選手が取り組んでいたことで有名な原田メソッド、その中でも使われている習慣を定着させるための手法です。
この法則に従って取り組むと、スポーツでも仕事でも生活習慣でも、最初はできないと思っていたことが、当たり前のようにできるようになっていきます。
私自身も、以前は朝食をコンビニで摂る生活をしていましたが、習慣化の手順に沿って取り組んだ結果、自炊が定着するようになりました。
《↓↓朝食の様子は毎日ツイッターに投稿しています》
ツイッターを見た皆さまからは、「そんなちゃんとした朝食は摂れません」とよく言われますが、過去の私もそう思っていました。
ですが、習慣化の法則を使うと段々とできる自分に変わっていきます。しかも、強い意志やストイックさは必要なく。
今回は私の朝食の変化を例にしながら、習慣化の法則について紹介させて頂きたいと思います。
ぜひ何か新しいことにチャレンジする際の参考にしてみてください。
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【目次】
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1.固定観念の中で生きている《コンビニ朝食の始まり》
2.小さく踏み出すことが大事《脱コンビニ》
3.徐々にレベルが上がる《自炊の始まり》
4.努力ゼロの状態に《栄養100点の朝食》
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固定観念の中で生きている《コンビニ朝食の始まり》
私がコンビニで朝食を買うようになったのは、独立してジムを開業した頃でした。
ジムのオープン時間が早かったので、当時の私は
- 時間が無いから自炊は無理
- お店に入って食べるより、パソコンで作業しながら食べた方が効率的
と考えて毎朝コンビニで朝食を買うようになりました。
コンビニ食は便利ですが、健康的にはベターではありませんし、特別美味しい訳ではないので、よく考えれば他の選択肢もあったはずです。
今となれば、「なぜあんなことをしていたのだろう…」とは思うものの、その渦中にいる時にはなかなか気付くことができないものです。
私たちの発想力=その時点での経験値、と言えます。
その時の経験値によって発想の幅が決まって、その結果「○○はできるけど▲▲は無理」という固定観念が生まれます。
習慣化の法則とは、程よいスピードで経験値を積み能力を上げることで、この固定観念の幅を徐々に広げていく作業です。
今の自分には無理でも、経験値を積むにつれて見える世界が広がって色々な発想や行動ができるようになる。自分の可能性を高めていくためのツールです。
ちなみに、この時の私の食事はこのような感じでした。
- おにぎり2個で炭水化物
- サラダでビタミン、ミネラル
- 卵と豆乳でたんぱく質
栄養の知識を元に、私の活動量に応じたものをコンビニの中でできるだけバランス良く選んでいました。
小さく踏み出すことが大事【脱コンビニ】
こんな風にして朝のコンビニ生活が始まったのですが、段々と忙しくなるにつれて、体調面にプラスになる食事を摂りたいと思うようになりました。
とはいえ時間的に余裕は無いし、どうしたら良いものかと考え始めました。
習慣化の法則には大事なポイントが2つあります。
第一のポイントは、何かを取り組もうと思った時にどの程度のレベルの行動設定(ルーティン設定)をするかです。
この時は、どんなに忙しくても、どんなに疲れていてもできるという事を基準にしてください。
これは、ベイビーステップと呼ばれるもので、赤ちゃんがヨチヨチ歩きで進むくらいのイメージで最初の行動設定をします。
始めは大きな成果を得ることよりも継続できることを優先することで、結果として最終的な成果を高めることにつながります。
何かを始める時には自然とテンションが高まりますが、それは時間と共に徐々に失われていきます。
そうなった時に、最初の行動設定のレベルが高いと「今日は無理…」「明日やればいいや」と思うようになって、行動が途切れるリスクが高まります。
これが3日坊主、数週間坊主になる主な原因です。
このベイビーステップのルールに従って決めた私の脱コンビニ朝食は、以下のようなものでした。
- クラッカー2袋で炭水化物
- ミニトマトとレタスでビタミン、ミネラル
- チーズと豆乳でたんぱく質
手間を省くために、調理の必要が無く冷蔵庫にストックしてそのまま食べることのできるものという条件で揃えました。
これなら、どんなに忙しくても、どんなに疲れていても、安定して栄養を摂ることができます。
毎朝これを冷蔵庫の前に立って食べ、最後はできるだけ口に詰め込んだまま家を出て、口をもぐもぐしながら駅へ向かっていました…
一見すると引かれてしまいそうな朝食ですが、例えば野菜とチーズを切って器に盛ってサラダにすれば、意外と普通の朝食です。
一応、栄養価的にも悪くないので、上手く手を加えて頂くと良い食事になると思います。(座って食べてさえ頂ければ…^^;)
このような感じで脱コンビニの朝食が始まりました。
徐々にレベルが上がる【自炊の始まり】
まだ自炊には遠いですが、コンビニの固定観念からは脱することができ、しばらくこのスタイルが続きました。
そんなある日、レッスン中の会員さんの一言が、その後の朝食をさらに変えるきっかけになりました。
その一言とは…
「マリネの素ならできるんじゃない?」
仕事も家庭料理もバリバリこなす”タナハシさん”。
この方が、この時の私の朝食を見かねて、スーパーに売っているマリネの素なら手間なく作れて日持ちもするから、作り置きして毎朝食べればいいんじゃない?と勧めてくれました。
さっそくスーパーに買いに行って、薄切りにした玉ねぎと適当な魚介類を漬け込んだマリネを冷蔵庫に常備するようになりました。
始めのうちは、先ほどのクラッカーのメニューにマリネをプラスしていたのですが、キッチンを使うことに段々慣れてきたこともあって、ひとつの鍋で魚と野菜を煮込んでおじやを作ることにしました。
その結果、こんな朝食になりました。
- おじやのご飯で炭水化物
- おじやの野菜とマリネでビタミン、ミネラル
- 魚でたんぱく質
タナハシさんのマリネがきっかけで、一応自炊と言える形に到達しました。
それができた背景は、ここまでの段階で
- スーパーで食材を買う習慣が身についていた
- 包丁で玉ねぎを切ること(食材を切ること)に慣れていた
という経験があったからでした。
もしその経験が無ければ、自炊のハードルはもう少し高くなっていたかも知れません。
このように、それまでの経験値を土台にして、頃合いを見計らってルーティンのレベルを上げることが習慣化の第二のポイントです。
経験値という土台に乗れば、次へのステップもすんなりと進めるようになるのです。
努力ゼロの状態に【栄養100点の朝食】
そんな風に、偶然も重なって自炊を始めることになった私ですが、ここから先はスムーズに進んでいきました。
小さな子供を見ると分かるのですが、人は何かひとつの事ができるようになると、自然と向上心が湧いて次のチャレンジをしたくなります。
正しい動機があって、苦にならないレベルのルーティンをこなし、それが成果につながれば、「次はこうしてみよう」という発想が自然と湧いていきます。
趣味に熱中するのに近い状態です。
そのようにして少しずつ改良を加えた結果、私の朝食はこのようになりました。
- 玄米と白米半々のごはんで炭水化物
- サラダとみそ汁の野菜でビタミン、ミネラル
- 魚、卵(日替わりで納豆)、豆乳でたんぱく質
ジムを開業した当初の私なら、この朝食を見て「絶対無理」と思って、やる気は起こらなかったはずです。
ですが、段階を踏んできた後では、無理なことではなくなり、健康や体力を維持するための欠かせないものとなっていきました。
固定観念の外にあったものが、段々と自分の価値観の中に入ってきた状況です。
このように、習慣化とは重荷にならない取り組みを続けながら、自らの向上心を引き出して価値観を広げていく作業、と言って良いかもしれません。
そのレールに乗れば、過去の自分が思いもよらなかった所まで行けるようになります。
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ラクエルの会員さんの中には、この習慣化の法則を使って、お昼のお弁当を作れるようになった方、毎日スクワットを40回できるようになった方、半年でフルマラソンを完走できた方など、様々な成果を得た方がいます。
習慣化の法則は決して特別な手法ではなく、もともと私たちの脳に備わっている習性を利用したものです。
そして、何歳になってもその習性が変わることは無いので、いつ始めても遅いということはありません。
私たちの能力=経験値の積み重ねです。
固定観念を捨て、毎日ベイビーステップを繰り返して、どんどん習慣に磨きをかけていきましょう。
半年後には、あっと驚くスゴイ自分になっているはずです。