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【ゴルフスイング】股関節を使って打つために必要な3つの動作
皆さま、こんにちは。
ラクエルの鶴田です。
山梨に帰ってきて驚いたことのひとつが、同級生の多くがゴルフをしていることでした。
東京にいた頃は、自然の中でスポーツができるなんて気持ち良いんだろうなぁと遠い世界のことのように思っていましたが、皆の話を聞いてグンと距離が縮まりました。
そういえば小学生の頃、プロゴルファー猿の真似をしてよく畑でゴルフごっこをしていたものです。
これを機会に、ゴルフにチャレンジしてみようと思っています。
そういうこともあって、今回は会員さんのスイングとトレーニングの画像を引用しながら、股関節を使ってスイングするために必要な3つの動作について書いてみたいと思います。
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1.股関節の内外旋
2.母指球の蹴り出し
3.股関節でのストップ動作
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股関節の内外旋
スイングの基本になるのが股関節の内外旋(ねじり)の動作です。
ゴルフでは骨盤を大きく回すことで勢いのあるスイングが生まれますが、この骨盤の回転を作っているのが、骨盤と腿の骨の接合部である股関節です。
左右の股関節が反対方向にねじれ合うことで、上に乗っている骨盤が回転しています。
この股関節の内外旋の基本的な動きは、上の画像のようにつま先を浮かせてかかとを軸に内外に回転させることで確認できます。
骨盤は動作につられないように正面向きに固定しながら行って下さい。
外へ回旋する時は股関節が開いてストレッチされるまで、内へ回旋する時は股関節がギュッと詰まるまで動かしましょう。
この動きはゴルフ前のウォーミングアップとして行っても効果的です。
この時の回旋幅が小さいと骨盤の回転も小さくなり、腕でスイングの大きさを補おうとして手打ちになります。
一見すると小さな動きですが、この股関節の内外旋がスイングの大きさのベースになっています。
テイクバック時はこの股関節の回旋を最大限使うのですが、骨盤より上の部位(ウエストやあばら)を中心に回すと股関節の動きは小さくなるので、骨盤をメインにひねる感覚で行うことがポイントです。
加えて、ダウンスイング時のパワーを生むために後ろ足のつま先が開かないことも大事なのですが、このキープ力も股関節の内旋によるものです。
母指球の蹴りだし
テイクバックからダウンスイングへの局面では、後ろ脚の母指球で地面を強く蹴り出すことがポイントになります。
野球やボクシングの動作にも言えることですが、あらゆるスポーツのパワーの源は脚です。そして脚力を地面に伝える一点が母指球です。
ゴルフでも母指球に強い力を集中させることで、スイングのパワーが生まれます。
上の写真はトレーニング用のプレートを片手で持って母指球の蹴り出しをしている様子です。
テイクバック時に母指球でしっかり地面を捕えたままダウンスイングに入り、腕が体の中心線より手前のゾーンにある局面で地面を強く蹴り出すことがポイントです。
地面を蹴り出す強さが、そのまま反作用として骨盤を回転させる力につながります。
膝が開いてガニ股になると母指球の蹴りが上手く地面に伝わらないので、スイング中は内転筋を働かせて脚の形を三角形に維持しましょう。
股関節でのストップ動作
母指球の蹴りで生まれた骨盤の回転を、前脚の股関節でストップをかける(壁を作る)ことによって、上半身・肩・腕の回転に加速力が生まれます。
これがインパクト時のヘッドスピードにつながります。
体の大きな部位の動作が急激に止まると、残された末端には慣性の力によって強いスピードが生じるのですが、この慣性力を利用するために股関節のストップ力(壁を作る力)が必要になります。
股関節を強く働かせるためには、上の画像のように体の回転力に対して、股関節をギュッと圧迫するように畳んで、脚に踏ん張りを効かせることがポイントです。
そのためには、股関節の内旋の可動域に加えて、スピードを受け止めるための脚力が必要になるので、スクワット系の筋トレで脚力をつけておくことも必要です。
前脚の壁によって強いストップが掛かると、骨盤と胸郭(あばら)には互い違いのねじれが生じます。この反対方向へのねじれが末端(腕~クラブヘッド)の速度を一気に高めて、スピード×力の積によってボールの飛距離が伸びるようになります。
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このように、
- 股関節の内外旋
- 母指球の蹴り出し
- 股関節でのストップ動作
の3つ動作によって、ゴルフスイングの質が変わり、飛距離も正確性もより高めていくことができます。
股関節はゴルフスイングの要です。
ストレッチと脚力強化を地道におこないつつ、今日ご紹介した動作を身につけて、スイングに磨きをかけていきましょう!