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山梨県甲州市塩山のパーソナルジム&スタジオ ラクエル

公式ブログ

2023/04/21
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  • 鶴田学ブログ

お酒のカロリーについて

皆さま、こんにちは。
ラクエルの鶴田です。
今回はお酒のカロリーについてお話ししたいと思います。

山梨に帰ってきて1ヶ月半。
同級生と会う中で「お酒を飲んで太ってしまった」という話を時々耳にします。30年ぶりに再会して、みんな立派な大人になったなぁと驚く一方で、お腹にも立派な年輪を刻んでいる人も少なくありません(^^;

お酒は手軽に使えるリフレッシュツールでもあるので、つい飲み過ぎてしまうことも多いですが、お酒(アルコール)にはどのくらいのカロリーがあるかご存じでしょうか。

  • 炭水化物は1グラム 4キロカロリー
  • 油は1グラム 9キロカロリー
  • アルコールは1グラム 7キロカロリー

です。

こうして見ると、アルコールのカロリーは炭水化物より多いので、お酒は太りやすいんだと思うかもしれません。
しかし、実際はそうではありません。

アルコールは体脂肪にならない

アルコールは体内に吸収されると、最終的に酢酸(さくさん)という物質に代謝されてすべて尿とともに排泄されます。

アルコールはカロリーはあるものの、体脂肪に変わる性質は持っておらず、直接的に太る原因にはならないのです。

では、なぜお酒を飲むと太ってしまうかというと、

  • 肝臓の代謝機能が落ちるため、お酒と一緒に摂った食事が体脂肪になりやすい
  • 睡眠の質が下がり、食欲増進ホルモンが分泌される

主にこの2つの影響によるものです。

肝臓の機能や睡眠の質が落ちてしまうほどお酒を飲むと、結果的に脂肪の蓄積を助けてしまうのです。
反対に言えば、そうならない程度にお酒を楽しむことができれば太る心配はありません。

例えば、睡眠の質に影響の出ない休日の昼間に、少量のつまみと一緒にお酒を飲むというのは理想に近いお酒の楽しみ方です。

そこまでいかなくても、夕食と共に許容範囲内でお酒を楽しめればそれほど悪影響はありません。

お酒のカロリーが私たちを太らせているのではなく、アルコールを摂りすぎることによって起きる体の機能低下が「お酒太り」の犯人なのです。

お酒の量と時間の許容範囲

それでは、どのくらいお酒を飲んでよいかというと、平均的な1日の肝臓のアルコール許容量は、男性で

  • ビール:1リットル
  • 日本酒:2合
  • ワイン:2杯

女性は体格や女性ホルモンの影響で、その半分と言われています。

毎日、これ以上飲むと肝臓がダメージを負って脂肪肝や肝硬変などのリスクが高まるという目安です。

この肝臓の許容量に対して、厚生労働省が推奨する1日のお酒の量はその半分。

男性で

  • ビール:500ml
  • 日本酒:1合
  • ワイン:1杯

女性はさらにその半分~半分強とされています。
毎日飲むならこのくらい。1日おきならこの2倍という目安です。

あとは個々が持っている遺伝子によってアルコールに対する強さも変わるので、体重は増えていないか、体調は悪くなっていないか、睡眠の質は落ちていないかということを(主観を除いて)確認していけば、『体への負担』と『気持ち的な満足』のつり合いが取れる量が見つかっていくと思います。

お酒を飲む時間については、睡眠中は肝臓のアルコール分解が止まってしまうので、就寝の3時間前までにお酒を飲み終えるのが良いとされています。

それを頭に入れつつ、3時間前を過ぎてしまった場合は、時間が遅くなるにつれて量を減らしていくという調節もしてみてください。

お酒を良いお供に

このように、お酒のカロリーが私たちを太らせるのではなく、お酒によって起こる体の機能低下がその犯人です。

ですので、仮に飲み過ぎてしまったとしても、一緒に食べるものがヘルシーであれば体重への影響は減らせますし、
翌日に体の機能が落ちていることを自覚して回復に努めれば、尾を引かずにやり過ごせる
かもしれません。

お酒は私たちの使い方次第、そしてお酒の作用に関する生活習慣や考え方次第で、ほぼデメリットのなしの最良のリフレッシュツールになります。

今回はお酒(アルコール)の性質の面からお酒との付き合い方についてお伝えしましたが、さらに栄養面や心理面を深堀りしていくと、より健康と満足を両立できるようになるかもしれません。
次回以降のブログで続きをお伝えしたいと思います。

お酒と上手に付き合って、お腹はスリムなまま、年齢と共に心に素敵な年輪を刻みましょう!